こちらの記事にもあるようにFusion360のCAM機能を使ってみました。
http://www.originalmind.co.jp/news/707

Fusion360のサンプルプログラムを使って簡単に説明されています。
NCプログラムの出力まで書いてありますが、ここではもう少し詳しく説明できればと思います。
まずはCAMを使うためのセットアップについて紹介します。

セットアップ編 

まずは、サンプルデータの「3D Part 1」を開きます。
画面上部のパネルから一番左の「作業スペース」から「CAM」を選択します。
すると、CAM用のパネルに変更されます。
2Dや3DのCAMを使ってツールパスを作成する前にセットアップが必要になります。
では、セットアップの設定をしていきます。
上部パネルから「セットアップ」を選択。
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すると、画面に小さい窓が表示されます。
タブが3つありますが、簡単に説明すると以下のような感じです。
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順に説明していきましょう。


セットアップタブ

・セットアップ
 この項目では機械の種類を選択します。
 この説明では「ミーリング」で説明してきます。

・ワーク座標系
 デフォルトでは作成したモデルより少し大きな素材の中心に設定されています。
 「方向」より「Z軸/平面、X軸を選択」を選択して座標系を合わせます。
 Z軸方向に設定したい面をクリック
 X軸方向に設定したい面をクリック
 「ストックポイント」では加工原点に設定したい場所(ここでは材料左下)をクリックします。

・モデル
 「モデル」では モデルをクリックすると選択できます。
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ストックタブ

・ストック
 ここでは加工する前の素材の大きさを指定できます。
 初期設定では大きめの素材の中心の設定になっています。
 CNCで切削すると上から削っていくので、モデルの底面が素材の底面と合うように設定します。

 「高さ(Z)」の項目を加工する素材の大きさにセットします。(ここでは23mmに設定)
 「モデルの位置」を「ボトム(-Z)からのオフセット」を選択し、
 表示された「オフセット」の項目を「0」に設定します。

 「切り上げ」の項目は指定したZ以外が変動します。
 試しに「50」を入力すると、XY方向がそれぞれ変動します。
 ここはデフォルト「10」のままで大丈夫です。
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ポスト処理タブ

・プログラム
 ここでは名前、番号を設定します。
 最後の出力で変更できるので、ここでは変更しません。

・WCSを加工
 この設定を使ったことがないので説明しません。
 設定しなくてもCNC加工は可能でした。
  説明文↓
 ジョブに適した希望のワーク座標(WCS)を識別します。 この番号をマシン上の実際のWCSにマップすることが、ポストプロセッサコンフィグの役割です。 

 おそらく 複数の座標系が設定できるものと思います。
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ひとまず、ツールパスを作成する前の下ごしらえが完了しました。
次回はツールパスを作成してみたいと思います。