素材のセットアップができましたので、ツールパスを作成していく作業に入ります。
ひとまず、3D>ポケット除去を選択します。
すると以下の様なウィンドウが表示されます。
最初の項目で使用する工具を選択しなければなりません。
このほかにも設定するパラメーターがありますが、1つの記事に収まらないので、今回は使用する工具(エンドミル)の選定について説明していきたいと思います。
エンドミル編
上のウィンドウから工具>選択…を選択すると新たに以下のウィンドウが表示されます。
ざっくり説明するとこんな感じです。
絞り込み機能を使って使用するエンドミルを選択できるようになっています。
すでにある工具を見てもらうとわかる通り、KitMillで使用できるパラメーターのものがありません。
なので、KitMillの加工条件に合ったエンドミルを作成します。
安心してください、そんなに難しくないです。
まず、加工する素材の条件を調べます。
KitMillシリーズでは実際に加工したサンプルがありますので、そちらの切削条件を参考に決めていきます。
加工に使用したエンドミルも記載されているので、これも参考にします。
KitMill Qt100 加工サンプル
使用する素材は、同じケミカルウッドを使用します。
切削性が良く、動作の練習に最適の素材です。
金型の形状確認に用いられるものらしいです。
中古品で安く手に入ります。
中古品 ケミカルウッド
加工サンプルの切削条件を参考にエンドミルのパラメーターを設定していきます。
では、新規工具を選択します。
新しくウィンドウが表示され、それぞれ以下のようなパラメーターを設定できます。
①刃物
切削条件で大事な要素の1つです。
刃径や刃長、刃数などを設定できます。
エンドミルメーカーの仕様書などを読みながら設定します。
②軸
正直よくわかりません。
大きなNCフライスでは必要な設定なのかもしれません。
KitMillで使用する分には設定なしでオッケーです。
③ホルダー
コレットやスピンドルホルダーについて設定できます。
4軸や5軸加工の際にホルダーが狭いところに入った時に干渉しないか確認するためのものだと思われます。
今回は3軸なので、設定なしでオッケーです。
凝りたい方はどうぞ。
④送りと速度
切削条件で大事な要素の1つです。
横送り速度やZ軸送り速度を設定できます。
ここの設定をミスると最悪エンドミルが折れます。
⑤ ポストプロセッサ
刃物の番号やクーラントの有無を設定できます。
ここも設定なしでもオッケーです。
以上から、必要な設定は①刃物、④送りと速度です。
詳しい設定方法を説明します。
①刃物
まず荒加工に使用する刃物を調べます。
超鋼スクエアエンドミル Φ4
シャンク径と刃径が同じΦ4のスクエアエンドミルです。
シャンクと刃径が同じなので、深く溝に差し込んでも加工物に干渉しにくいです。
※切削くずの排出には気を付けてください。
ケミカルウッドの荒加工の時にはこの刃物が一番手っ取り早く加工できます。
径Φ4と大きいので加工時間の短縮にも一役買います。
個人的に荒加工は大抵この刃物を使ってます。
仕様表を参考にパラメーターを入力します。
ベンダーは作成者を登録できます。
デフォルトのものは「Autodesk」と登録されています。
「詳細」の項目も設定できます。
設定するとエンドミルを検索するときに「テキスト検索」で見つけやすくなります。
④送りと速度
送り速度の設定をします。
パラメーターは加工サンプルを参考にしてください。
・スピンドル回転数:4800rpm or 7000rpm
KitMillは回転数がベルト掛け替え式なので、設定しなくてもよいです。
むしろ設定しても、回転数は変化しません。
・横送り速度 :400mm/min
X,Y方向の送り速度を設定します。
ケミカルウッドの場合400~600mm/minぐらいです。
Z軸の切込み量と相談して決めましょう。
切込み量が多ければ遅く、少なければ早く設定できます。
・Z軸送り速度 :100mm/min
Z軸に切り込むときの送り速度を設定できます。
ケミカルウッドは切削しやすい素材なので、100mm/minで大丈夫です。
アルミなどの軽金属の場合は60mm/minnぐらいがちょうどいいです。
※加工動作の中で一番時間がかかる動作です。
早い送り速度だとその分加工時間も短縮できます。
これで設定は完了です。
左下の「OK」を押すと作成したエンドミルが登録されていると思います。
同じ要領で仕上げ用のボールエンドミルも作成します。
説明は省略しますが、頑張って作成してみてください!
これにて、エンドミルの設定の説明は完了です。
加工する素材に合わせてエンドミルのパラメーターを調節してみてください。
この素材にはコレ!といった設定はなかなか決めにくいです。
加工経験を積んでいくことで段々と理解していくことが多いです。
ぜひいろんな加工に挑戦してみてください!!
ここで説明していない項目については調べてみてください。
わかりましたらぜひご連絡いただけけると大変助かります!
ひとまず、3D>ポケット除去を選択します。
すると以下の様なウィンドウが表示されます。
最初の項目で使用する工具を選択しなければなりません。
このほかにも設定するパラメーターがありますが、1つの記事に収まらないので、今回は使用する工具(エンドミル)の選定について説明していきたいと思います。
エンドミル編
上のウィンドウから工具>選択…を選択すると新たに以下のウィンドウが表示されます。
ざっくり説明するとこんな感じです。
絞り込み機能を使って使用するエンドミルを選択できるようになっています。
すでにある工具を見てもらうとわかる通り、KitMillで使用できるパラメーターのものがありません。
なので、KitMillの加工条件に合ったエンドミルを作成します。
安心してください、そんなに難しくないです。
まず、加工する素材の条件を調べます。
KitMillシリーズでは実際に加工したサンプルがありますので、そちらの切削条件を参考に決めていきます。
加工に使用したエンドミルも記載されているので、これも参考にします。
KitMill Qt100 加工サンプル
使用する素材は、同じケミカルウッドを使用します。
切削性が良く、動作の練習に最適の素材です。
金型の形状確認に用いられるものらしいです。
中古品で安く手に入ります。
中古品 ケミカルウッド
加工サンプルの切削条件を参考にエンドミルのパラメーターを設定していきます。
では、新規工具を選択します。
新しくウィンドウが表示され、それぞれ以下のようなパラメーターを設定できます。
①刃物
切削条件で大事な要素の1つです。
刃径や刃長、刃数などを設定できます。
エンドミルメーカーの仕様書などを読みながら設定します。
②軸
正直よくわかりません。
大きなNCフライスでは必要な設定なのかもしれません。
KitMillで使用する分には設定なしでオッケーです。
③ホルダー
コレットやスピンドルホルダーについて設定できます。
4軸や5軸加工の際にホルダーが狭いところに入った時に干渉しないか確認するためのものだと思われます。
今回は3軸なので、設定なしでオッケーです。
凝りたい方はどうぞ。
④送りと速度
切削条件で大事な要素の1つです。
横送り速度やZ軸送り速度を設定できます。
ここの設定をミスると最悪エンドミルが折れます。
⑤ ポストプロセッサ
刃物の番号やクーラントの有無を設定できます。
ここも設定なしでもオッケーです。
以上から、必要な設定は①刃物、④送りと速度です。
詳しい設定方法を説明します。
①刃物
まず荒加工に使用する刃物を調べます。
超鋼スクエアエンドミル Φ4
シャンク径と刃径が同じΦ4のスクエアエンドミルです。
シャンクと刃径が同じなので、深く溝に差し込んでも加工物に干渉しにくいです。
※切削くずの排出には気を付けてください。
ケミカルウッドの荒加工の時にはこの刃物が一番手っ取り早く加工できます。
径Φ4と大きいので加工時間の短縮にも一役買います。
個人的に荒加工は大抵この刃物を使ってます。
仕様表を参考にパラメーターを入力します。
ベンダーは作成者を登録できます。
デフォルトのものは「Autodesk」と登録されています。
「詳細」の項目も設定できます。
設定するとエンドミルを検索するときに「テキスト検索」で見つけやすくなります。
④送りと速度
送り速度の設定をします。
パラメーターは加工サンプルを参考にしてください。
・スピンドル回転数:4800rpm or 7000rpm
KitMillは回転数がベルト掛け替え式なので、設定しなくてもよいです。
むしろ設定しても、回転数は変化しません。
・横送り速度 :400mm/min
X,Y方向の送り速度を設定します。
ケミカルウッドの場合400~600mm/minぐらいです。
Z軸の切込み量と相談して決めましょう。
切込み量が多ければ遅く、少なければ早く設定できます。
・Z軸送り速度 :100mm/min
Z軸に切り込むときの送り速度を設定できます。
ケミカルウッドは切削しやすい素材なので、100mm/minで大丈夫です。
アルミなどの軽金属の場合は60mm/minnぐらいがちょうどいいです。
※加工動作の中で一番時間がかかる動作です。
早い送り速度だとその分加工時間も短縮できます。
これで設定は完了です。
左下の「OK」を押すと作成したエンドミルが登録されていると思います。
同じ要領で仕上げ用のボールエンドミルも作成します。
説明は省略しますが、頑張って作成してみてください!
これにて、エンドミルの設定の説明は完了です。
加工する素材に合わせてエンドミルのパラメーターを調節してみてください。
この素材にはコレ!といった設定はなかなか決めにくいです。
加工経験を積んでいくことで段々と理解していくことが多いです。
ぜひいろんな加工に挑戦してみてください!!
ここで説明していない項目については調べてみてください。
わかりましたらぜひご連絡いただけけると大変助かります!
コメント
コメント一覧 (6)
コメントありがとうござます。
励ましのお言葉をいただき大変励みになります。
新しい記事を書きましたのでご参考になればと思います。
引き続き、記事化を進めていきたいと思いますm(_ _)m
非常に解り易く、非常に助かっています。ありがとうございます。
モノタロウ、その他メーカーを使う際は、初期のスピンドルは6mmがお勧めです。(大きく削る場合
6mmエンドミルからラインナップが非常に多い為ですが、細かい造形にはコスパが良い3.175もお勧めです。FRPやCFRPをガンガン削りたい方にとって、このサイズだとガンガン削れる格安エンドミルが多く出ているためです。(O社からも出てます
コメントありがとうございます。
確かにΦ6シャンクのエンドミルだとΦ6以下の径を選べるので種類は一番多いですね。
私が3D形状の加工をするときの荒加工はシャンク径Φ4、刃径Φ4のストレートをよく使います。
これは、削るときの負荷と荒加工の細かさのバランスがちょうど良いためです。
ロングエンドミルでなくても、ストレート(刃径とシャンク径が同じ)なので、深いポケット加工にも対応できます。
刃物のラインナップの多さを考えると、Φ6のスピンドルを選択した方が良いかもしれませんね。
ライブラリ(左上の□6つのやつ) > Local > Library を選択し保存先のライブラリを指定すると、Window上部の『新規ミル工具』などのメニューがアクティブになり工具を新規に作成できるようになりました。
参考 https://forums.autodesk.com/t5/fusion-360-ri-ben-yu/camno-gong-ju-she-dingga-yi-qianto-weiu-jian/td-p/6425037
わかりやすく、とても助かっています。ありがとうございます!
工具設定の「軸」についてですが、試してみたところ首角の形状を再現するための項目かな?と思っております。(MeshCAMでいうところの「テーパー角」ですね)
「高さ=有効長」「上側直径=シャンク径」「下側直径=刃径、もしくは仕様にある首下径」に設定してやり、深く彫る際の干渉を確認できるのかな、と。
記事をアップされてから2年も経ってますので既出の情報かもしれませんし、しかもまるで的外れだったら申し訳ありません(その時は投稿削除してください)